製品品質を安定させる設備保全の大切さ
品質 2017.08.09
営業部の志白です。
安定した製品品質を確保するためには4Mと言われる製造要素が大事なのは周知の通りです。その中で今回は4Mの一つであるmachineに焦点を当てたいと思います。
machineと言えば、製造するための設備の事を指しますが、当社ニードルパンチ製造の設備としてはニードルロッカーがメインの設備となります。
1:メイン設備ニードルロッカーとは
ニードルパンチ不織布はその名の通り繊維をニードルで打ち込み、繊維と繊維を絡ませる事で不織布として成形されます。不織布には風合い、硬さ柔らかさ、厚み、目付などの品質規格がありますが、それらは最終的に全てニードルロッカーで規定されます。ニードルの打ち込み数や幅を規定するのがニードルロッカーのため、全てを規定するのはニードルロッカーとなります。そのため、安定した品質を守る製造を行う上では、ニードルロッカーの故障や劣化は絶対的に避けなければならない重要課題となります。
しかし、故障や劣化は必ず起こってしまいますので、どれだけ故障をしないようにするか、どれだけ劣化をさせないようにするか(自然劣化・強制劣化とあります)、どれだけ劣化を遅くするかなどの故障や劣化に繋がらないようにする確率を少なくする取り組みを行う事が大事となります。
2:設備保全計画
当社では年間計画で設備保全課が設備保全計画を立案し、予防保全をメインに定期保全と予知保全を行なっています。定期保全とは、定期的に設備をチェックし故障が無いかなどを確認する事で、予知保全とはチェックする中で故障しそうな箇所などを発見した場合に故障する前に取り換えたり補修・修正を行う保全です。これらの保全を繰り返す事で設備の故障と劣化を防いでいます。中でもニードルロッカーについては毎月のように予防保全を行なっております。当然と言えば当然ですが、当社としてもメイン設備となるため、非常に意識を向けて保全活動を行なっています。
3:改良保全
保全活動を続けていくと、保全に関する知識が蓄積していきます。その中には問題が起こって対処した事から次回は注意するべき点や、問題が起こり、その問題が再発しないように修正する事があります。その中で、次回問題が再発しないように設備を改良する事を改良保全と言います。改良保全は、再発しないように設備改良をすることの他に、設備点検をしやすくしたり、信頼性・可用性を高めたりすることも含まれます。
当社でも日々改良保全は行われております。例えば、設備が故障した時に設備の奥の方の部品を取り換えなくてはならない場合が以前ありました。取り換えは行え、無事復旧はしましたが、取り換える際に設備の構造上、色々な関係ない部分まで解体しないと取り換える事が出来ず非常に苦労しました。その事を教訓とし、一部設備を改良する際には、どこが故障しても一部分だけ取り外せば取り換えられるような構造にしたという事がありました。
4:製造品質を安定させるために
当社では設備保全計画を元に予防保全を行い、仮に故障した場合は事後保全を行います。そして、そこで蓄積した知識は次の設備保全や新設設備・改良する設備に盛り込まれ、それまでよりも良い保全の仕方や設備となって品質安定に寄与するような仕組みが出来ております。
これらを繰り返す事で、さらなる品質の安定を目指し、お客様に満足いただける製品を提供出来るように努力していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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